来たるLNG争奪戦への備えPeter’s Viewpoint #43

来たるLNG争奪戦への備え

トランプ政権は化石燃料への回帰と再エネの最小化を推進している。これは静岡ガスの発表と直接的には関係ないように思えるかもしれないが、今後数年間でそうなるだろう。データセンターによる電力需要の増加を考慮すると、その供給源はほぼ確実にガス火力に依存することになるに違いない。小型モジュール式原子炉によるデータセンターへの電力供給は盛んに議論されているものの、他の発電方式と比較してその経済性はまだ証明されていない。

では、なぜそれが静岡のシェールガス権益獲得と関係するのだろうか? 今後数年のうちに、米国内のガスはデータセンター供給用に確保され、輸出量が減少する可能性が非常に高い。そうなると、日本企業を含む多くのLNGバイヤーは、自国内のデータセンター向け電力需要の増加に対応するのに十分なLNGを確保しづらくなるかもしれない。静岡ガスのようにガス権益を所有することで、輸出施設としてLNGを購入する以上の供給確保が可能になる。

本シリーズは、業界30年以上の経験を有するスキッピングストーン会長兼CEOのピーター・ウェイガンドによるエネルギー時事コラムです。

スキッピングストーンは、海外の自由化先行市場で培った知見を基にホワイトペーパーを作成し、無料で配布しています。「改訂版・北米エネルギー市場での投資機会」では、水素、BESS、小型モジュール原子力発電、再エネ資産のリパワリングといった成長分野から、火力発電・既存の原子力発電所などの苦境にある分野まで、ニッチ且つ堅実な投資機会と戦略を紹介しています。資料請求はこちらから

タグ:

人気の記事: