Peter’s Viewpoint #22
自由ではない自由化市場
12/27付け電気新聞記事「卸電力取引、エリア制限の設定可能に/内外無差別担保が条件」に一言👇
規制当局はまたしても、自由化市場を管理しようと行き過ぎた行為に及んでいる。真に自由化された市場では、価格・立地・電源タイプを決めるのは需要と供給であり、規制当局ではない。
エネルギー市場への政治的介入は、もはや当たり前となっているようだ。例えば、卸売価格の高騰から顧客を守るための補助金。これは、全てのエネルギー市場への参加者にとって、戦略を立てる上でのハードルとなりうる。本来は、予測・分析・市場データなどは戦略策定を促すはずだが、政治的介入が絡むため、必ずしもそうはならない。規制当局が何をしようとしているかを予測することは、従来の市場分析と同様に重要である。
本シリーズは、業界30年以上の経験を有するスキッピングストーン会長兼CEOのピーター・ウェイガンドによるエネルギー時事コラムです。
スキッピングストーンでは、海外の自由化先行市場で培った知見を基に、電力リスク管理、2024年以降のエネルギー市場動向、システム選定のノウハウ等のホワイトペーパーを作成し、無料で配布しています。ホワイトペーパーページはこちら。