
本シリーズは、電力・ガス業界30年以上の経験を有するスキッピングストーン会長兼CEOのピーター・ウェイガンドによるエネルギー時事コラムです。


#34 電力小売新時代の岐路に立つ
3/28付け電気新聞記事「JERA、国内の電力取引強化/EDF系と事業統合」に一言👇 これは、海外の自由化市場の教訓を活かした興味深い展開である。米国市場が自由化され電力会社がデリバティブ市場を用いてヘッジをせざるを得なくなった当初、3通りの戦略が浮上した...

#33 アラスカLNG狂騒曲
3/17付け電気新聞記事「アラスカLNG、トランプ外交にどう対応?」に一言👇 政治的なことはさておき、アラスカからの大量のLNG輸送が経済的に実現可能だというトランプの考えは狂気じみている。まず第一に、契約と条件についてアラスカ州、米連邦政府、カナダ、日本、韓国を含む全ての…

#32 価格プランの新潮流を後押しする電力先物
3/10付け電気新聞記事「東商取電力先物、5月26日から年度物取引」に一言👇 この新商品は理にかなっており、特に高圧・特高需要家とその供給事業者にとって有益である。これらの需要家の大半は、年度末を控えた年始頃に電力購入の契約を締結する...

#31 2050年エネルギー予測
3/3付け電気新聞記事「50年の電力需要、最大1.2兆キロワット時/広域機関」に一言👇 データセンターと水素の成長を考えると、電力需要が大幅に増加することは明らかである。この予測を裏付ける計算式を私は持っていないが、日本が需要家レベルで天然ガス(LNG)の消費削減を…

#30 電力インフラの資本戦略
2/27付け電気新聞記事「公募洋上風力、容量市場へ応札可能に/『下限』案件を対象」に一言👇 送電などの電力インフラを日本企業の手中に留めておきたいという経済産業省・OCCTOの考えも理解できる。しかし、一方で、日本国内に人材がいなければ資格が得られないということは…

#29 市場健全化への提言
2/20付け電気新聞記事「エネ庁、同時市場の検討深掘り/自己計画電源など論点」に一言👇 容量市場、スポット市場、時間前市場、および需給調整市場が個別に運営されている日本のモデルは、扱いにくく非効率的であることが常であった...

#28 洋上風力の行方
2/12付け電気新聞記事「洋上風力の価格調整スキーム、公募終了案件も対象」に一言👇 この政策転換は三菱の発表に影響されているのだろうか。その可能性もあるが、いずれにしても良い考えだ。米国やその他の市場のように、経済的理由で洋上風力の開発業者がプロジェクトを放棄し始めた場合...

#27 電力価格プランの新潮流
2/7付け電気新聞記事「イーレックス、家庭向けで定額プラン/4月に投入」に一言👇 低圧で固定価格プランを開始したイーレックスに賛辞を贈りたい。海外エネルギー市場の視点から見ても、このプランは非常に人気が出るはずである。米国および欧州市場では...

#26 新たな電力市場に向けた取り組み
1/28付け電気新聞記事「[システム改革検証]制度改革案、年内に検討/エネ庁、新会議体を設置」に一言👇 エネ庁が提案する3つのイニシアティブはすべて、市場の改善と管理のしやすさの向上につながるはずである。FIPが国内の多くの再エネ開発を停滞させていることは明らかであり...
タグ:
BESS (4)
DER (2)
DR (2)
ETRM (6)
FIP (1)
GX (3)
PPA (5)
エネルギー基本計画 (2)
エネルギー時事コラム (35)
データセンター (3)
リスク管理 (9)
リテール3.0 (3)
再エネ (13)
化石燃料 (4)
北米市場 (2)
卸電力取引 (8)
原子力発電 (3)
太陽光 (4)
市場構造 (6)
市場連動型プライシング (5)
広域機関 (4)
新電力 (6)
旧一電 (3)
次世代原子炉 (4)
洋上風力 (5)
海外事例 (6)
監視委 (1)
経産省 (14)
脱炭素 (19)
蓄電池 (3)
送配電 (5)
電力デリバティブ取引 (6)