
本シリーズは、電力・ガス業界30年以上の経験を有するスキッピングストーン会長兼CEOのピーター・ウェイガンドによるエネルギー時事コラムです。


#30 電力インフラの資本戦略
2/27付け電気新聞記事「公募洋上風力、容量市場へ応札可能に/『下限』案件を対象」に一言👇 送電などの電力インフラを日本企業の手中に留めておきたいという経済産業省・OCCTOの考えも理解できる。しかし、一方で、日本国内に人材がいなければ資格が得られないということは…

#29 市場健全化への提言
2/20付け電気新聞記事「エネ庁、同時市場の検討深掘り/自己計画電源など論点」に一言👇 容量市場、スポット市場、時間前市場、および需給調整市場が個別に運営されている日本のモデルは、扱いにくく非効率的であることが常であった...

#28 洋上風力の行方
2/12付け電気新聞記事「洋上風力の価格調整スキーム、公募終了案件も対象」に一言👇 この政策転換は三菱の発表に影響されているのだろうか。その可能性もあるが、いずれにしても良い考えだ。米国やその他の市場のように、経済的理由で洋上風力の開発業者がプロジェクトを放棄し始めた場合...

#27 電力価格プランの新潮流
2/7付け電気新聞記事「イーレックス、家庭向けで定額プラン/4月に投入」に一言👇 低圧で固定価格プランを開始したイーレックスに賛辞を贈りたい。海外エネルギー市場の視点から見ても、このプランは非常に人気が出るはずである。米国および欧州市場では...

#26 新たな電力市場に向けた取り組み
1/28付け電気新聞記事「[システム改革検証]制度改革案、年内に検討/エネ庁、新会議体を設置」に一言👇 エネ庁が提案する3つのイニシアティブはすべて、市場の改善と管理のしやすさの向上につながるはずである。FIPが国内の多くの再エネ開発を停滞させていることは明らかであり...

#25 成長する電力デリバティブ市場
1/21付け電気新聞記事「EEXの電力先物取引高、前年比4倍まで拡大/取引者数90社に膨らむ」に一言👇 金融市場の成長を観察するのは興味深い。最初の数年間は、先物や金融取引全般に対する抵抗感があったように思える。その後、東京商品取引所(TOCOM)と...

#24 コーポレートPPA市場の現状
1/16付け電気新聞記事「東北電力、新幹線に再エネ電気/太陽光由来でJR東とPPA」に一言👇 まずは、両社におめでとうとお伝えします。以前我々は、国内の再エネPPA市場と法人需要について調査したことがある。結論から言うと、FIT制度の下での再エネ供給量は...

#23 なぜ、今新たなLNG基地?
12/27付け電気新聞記事「卸電力取引、エリア制限の設定可能に/内外無差別担保が条件」に一言👇 規制当局はまたしても、自由化市場を管理しようと行き過ぎた行為に及んでいる。真に自由化された市場では、価格・立地・電源タイプを決めるのは需要と供給であり、規制当局ではない...

#22 自由ではない自由化市場
12/27付け電気新聞記事「卸電力取引、エリア制限の設定可能に/内外無差別担保が条件」に一言👇 規制当局はまたしても、自由化市場を管理しようと行き過ぎた行為に及んでいる。真に自由化された市場では、価格・立地・電源タイプを決めるのは需要と供給であり、規制当局ではない...